今、最も話題になっている新しい教育ジャンルはプログラミングです。「幼児期の子どもに習わせたい習い事」ランキングでは、プログラミングが1位となっています。これは、2020年度から小学校で必修化されるプログラミング教育によるものと考えられますがそれだけではありません。「AIネイティブ」と呼ばれるように、今のお子様方は生まれたときからコンピュータやAIのテクノロジーに囲まれている世代です。この世代にとってプログラミングは、生きていくために必要なスキルと考えられています。
本園では、2017年からSTEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics)教育の一環としてプログラミング教室をスタートし、現在では園児一人1台のiPadを使った授業を行っています。自分の描いた絵を自由に動かすプログラミングアプリViscuit(ビスケット)を用いた授業では、お子様たちの創造力が発揮されます。ブロックで自由に形(ロボット)を組み立てて動かすKOOV(クーブ)の授業では、発想が平面から立体に広がり、さらに創造力が高まります。また、英国PRIMO(プリモ)社製キュベットは、ぬくもりのある木や布の素材でできており、お子様たちは手順を考えながらマップ上を動かす遊びを通して、プログラミングの基本的な考え方を身につけます。
プログラミング学習を通して一番大切なことは、「失敗しても大丈夫」という環境作りです。大人が先回りして失敗をさせない教育ではなく、試行錯誤を繰り返すことで学び成長していく教育です。様々な経験をしながらいろいろなやり方を試し、わかったことを少しずつ積み重ね、その結果として解決法を作り上げていく力を育てるにはプログラミング学習が適していると言えます。
プログラミング学習を始める適齢期は3歳と言われています。幼稚園という集団生活の中で他人と自分の違いを認識し、ルールに従って行動できるようになるのがこの時期だからです。また、手先が器用になり、クレヨンやお箸を使うように、デジタルデバイスを操作できるようになるのもこの時期です。3歳頃になるとまず「ひらがなを読んだり書かせたりさせよう」と考えがちですが、その前に、創造力や協働性といった21世紀型スキルを育てることが大切です。
教育についての情報は日々新しくなっていき、とりわけITに関する情報はスピードが加速度的に速いのが特徴です。本園では、お子様の機を逃がすことなくお子様にとって最善の教育を実践できるよう努めてまいります。
ソニーグローバルエデュケーションのプログラミング学習キット「KOOV®(クーブ)」を採用しています。ブロックを自由に組み立ててロボットを作り、LEDランプやDCモーターと合わせて光や回転等さまざまな動きを与えて遊びます。 この楽しい体験を通じて、子どもたちの探究心、創造力、思考力を育みます。オンラインで世界中の子どもたちと作品をシェアしたり、コミュニケーションをとることもできるため、視野が広がり、小学校のプログラミング学習にも役立ちます。 尚、コロナによる休園の際には、オンライン授業も子どもたちに大人気でした。
令和2年5月ソニー・グローバルエデュケーション社様より、KOOV®聖和学院オリジナルカリキュラムを企画開発していただきました。小学校の教科書にも掲載されている「幸福の王子」を題材としたストーリーで、英会話・プログラミング的思考などを身につける学習ができる、幼稚園児向けとしては日本では初めての試みとなります。
今回のコロナの逆境下にあっても、自宅で授業ができるようオンライン化に対応いたしました。
オンライン授業を活用して、ご自宅で楽しくKOOV®のプログラミング学習している様子をご紹介いたします。卒園生と在園児のご兄弟です。このようなコメントをいただきました。
年長Sくん:「たくさんの種類の中から作るものが選べる所が好きです。」
「乗り物と動物が好き。時々難しいところもあるけど、アンダーソン先生の説明がすごく楽しい!オンライン授業で作ったつばめちゃんが可愛くて、汽車に乗せました。」
小3Kくん:「鳥が歌う曲を自分で入力したり、動き方をプログラミングするのがわかりやすいです。 テストの時はうまくいくかすごくドキドキするけど、うまくできるまでつい頑張っちゃいます。」
本園は2017年に日本の幼稚園で最初にKOOV®導入を実現しました。子どもたちの興味や関心を高める発展的な学習内容に共感いただき、SONYのKOOV®公式WEBサイト、ICT教育ニュースで本園のプログラミング教室が紹介されました。
「聖和学院幼稚園は2017年からSTEAM教育の一環としてプログラミング教室をスタートしており、プログラミングの非認知能力を高め、生きるために必要なスキルとして積極的に取り組んでいる。KOOV®を導入し、
チームでの学習を通してお互いの良さを尊重し、得意・不得意を補い合い、目標に向かって助け合うような教育方針のもと授業を進めているという。」
※一部抜粋
ICT教育ニュースにて、ソニー・グローバルエデュケーションのKOOV®を使った本園のプログラミング教育の取り組みが紹介されました。
「是非、KOOV®でもっといっぱい楽しみながら学びを深めてもらい、小学校に上ったときにその時に楽しんだ記憶が自分自身の夢に向かうための大きなエネルギーになると思います。 これからも色々と新しいことに取り組んでいきましょう!」※一部抜粋
矢印の形のブロックをコントロールパネルにはめると木製のロボットが通信しブロックの向きの通りに動き、順番に命令を処理させることでプログラミングの基本的な考え方が身につくイギリス発の本格的なプログラミングトイです。
子どもたちは、直感的にブロックをコントロールパネルにはめたり、ボタンを押して作動させたりと、時間を忘れて夢中に取り組んでいました。
マップ上に磁石を置いて方角を理解し、一般の地図ではNが上になることも学びました。
また、マップの縦横に記されたアルファベットと数字の組み合わせが「座標軸」になっていることを確認し、座標軸を用いてマップ上の位置を表すことを学びました。
そこからスタートとゴールを設定し、キュベットの道順を考えコーディングしました。
正解は1つとは限らないため、あらゆる可能性を子どもたちから引き出しました。さらにマップ上の障害物を回避するルートを考え、難易度を上げていきました。
子どもたちは、絵・形・色など視覚記号(ピクトグラム)の情報で、プログラミング言語を理解します。
キュベットが想定と違う動きをした場合も、その原因を考察し、試行錯誤しながら、ゴールを目指しました。また、授業の終わりには、グループで結果を発表しました。※一部抜粋
画像出展:PRIMO TOYS